聲の形の主人公：石田将也は
他人の顔にバツ印を付けて見ています。
何故バツ印が付くのか？
バツ印に何の意味があるのか？
調べてみました。
聲の形 顔のバツ印が現れる理由
「顔のバツ印」が現れるのは
後悔とトラウマがあるから
だと思います。
石田将也は小学校の頃
いじめっ子でした。
耳が聞こえない転校生
西宮硝子をいじめていて
机やノートに落書きをしたり
頭から水を掛けたり
補聴器を取り上げて捨てたり
と言うようなことを
繰り返していました。
転校してから5か月で
補聴器が8個も紛失・故障
170万円の損失が出ていると
学校にクレームが入り
犯人探しが始まります。
担任の先生から問い詰められた時
一緒になって硝子をいじめていた
仲間たちから裏切られてしまい
全てのいじめを将也1人の責任に
されてしまいました。
このことがきっかけで
将也は孤立することになります。
そして今度はいじめを受けることに。
この経験が後悔とトラウマになり
バツ印が現れたんだと思います。
聲の形 顔のバツ印の意味
顔のバツ印は他人と
コミュニケーションを取りたくない。
と言う拒絶の気持ちです。
心を閉ざしている。
と言うことでしょう。
心を閉ざしたまま
高校生になった将也は
人間不信のような状態です。
他人と関わることをヤメ
空いた時間はバイトをして
親への借金を返します。
この借金は8個の補聴器代です。
将也の母が170万円を
弁償していましたね。
この借金を全て返し
硝子に誤ってから
自殺するつもりだったようです。
他人を拒絶して
心を閉ざして
死ぬことを意識するくらい
追い詰められていたんだと思います。
でも母は薄々感付いていました。
死ぬのを止めないなら
170万円燃やしちゃうよ。
と言われて生き延びています。
因みにですが
補聴器代を弁償して帰って来た
将也の母の耳から血が出ていたのは
公式ファンブックによると
硝子の補聴器を無理やり取ったことで
血が出たことがあったのですが
母も同じ痛みを持って償う
と言う意味も込めて
自分でピアスを引きちぎったから
と言うことです。
しめじこはピアスが
引っかかったことがあるのですが
血は出てないのに
めちゃくちゃ痛かったです。
血が出るまで引っ張るって
相当痛いよ。
聲の形 顔のバツ印が剥がれる時
顔のバツ印が剥がれるのは
どんな時でしょうか。
乗り捨てられていた自転車を
長束君が持って来てくれた時
顔のバツ印が剥がれます。
将也は嬉しそうな顔を
していましたね。
1人だった将也の世界に
光が差し込みます。
文化祭のシーンで
一斉に皆の顔のバツ印が
剥がれるのは鳥肌物ですよね。
皆が自分の悪口を言っている
と思っていたけれど
よく聞いてみると
皆笑っていると気付く瞬間です。
硝子との再会が
きっかけかもしれませんが
将也は1人ではないと気付けた時に
バツ印が剥がれたのではないでしょうか。
1人ではないと気付けて
本当に良かったと思います。
聲の形 顔のバツ印が剥がれない理由
植野直花と島田一旗の2人のバツ印は
何処からともなく飛んで来てくっ付きます。
何故バツ印が飛んで来るのか
それは「意識的に拒絶しているから」です。
植野は
硝子のことをいじめていた1人でしたが
担任の先生から問い詰められた時に
将也を裏切っています。
島田は
中学生になった後も
小学生時代のことを持ち出し
「将也はいじめっ子だから近付くな」
と言いふらしていました。
そして中学校でも孤立することに。
だから将也にとって
この2人は特別大きなトラウマに
なっているんだと思います。
でも植野のバツ印はブレブレで
顔の表情が見えたりもしますよね。
それは意識的に拒絶しているけれど
本当は少し気になっているから
ではないでしょうか。
聲の形の感想
聲の形はテーマが重く
考えさせられる部分もあるのですが
キレイにまとまっている
良い作品だと思います。
いじめの被害者と加害者が
こんな風に交流して
仲良くなるなんてこと
現実ではありえない
と言う意見もあるし
しめじこもどちらかと言うと
同じ意見なのですが
将也は加害者だけど
被害者でもあるし
ずっと孤立していたし
借金を返して
手話を身に付け
謝罪することを
贖罪としたり
と言うところとか
単なる「いじめっ子」として
見ることは出来ないですよね。
ラストでバツ印が剥がれ
前を向いて進むことが
出来るようになって
本当に良かったと思います。
全日本ろうあ連盟監修の
道徳教材として30分ほどの
実写DVD化しているみたいですが
普通にこの映画
見れば良いんじゃない？
って思います。
終盤で皆で行った遊園地について
こちらで紹介しています。
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