筒井康隆の小説を原作として
原作から20年後の世界を描いた
細田守監督の「時をかける少女」
当初の上映館は6館だったのが
口コミにより100館以上に広がり
大ヒットしました。
海外でも話題になりましたが
プロの声優を起用していないことから
SNSでは声優が下手
と言う意見も見られます。
なぜプロの声優を使わないのか？
なぜ俳優を起用したのか？
について調べてみました。
時をかける少女 声優一覧
時をかける少女の声優が下手
と言う意見が見られるので
起用された声優を調べました。
紺野真琴：仲里依紗
16歳の時に声優初挑戦で
「時をかける少女」の
主人公に抜擢されました。
それまでは自分の声が
嫌いだったんだとか。
この作品が評価されたことで
自分の声を好きになったし
「声」の仕事も増えて行ったそうです。
今では「声」の仕事でも
引っ張りだこですよね。
細田守監督のアニメ版
「時をかける少女」で
主人公の声優を務めた4年後には
実写版「時をかける少女（2010）」でも
主演を務めています。
またサマーウォーズにも
声優として出演しています。
間宮千昭：石田卓也
2002年の第15回
ジュノン・スーパーボーイ・コンテストで
フォトジェニック賞を受賞して芸能界入り。
映画初出演作である「蝉しぐれ」で
キネマ旬報新人賞を受賞して以来
「時をかける少女」をはじめとして
テレビドラマや映画で活躍するように
なりました。
2017年末に所属事務所を退社して
3年ほど休業していましたが
2021年に俳優業を再会しています。
津田功介：板倉光隆
俳優、声優、ナレーター、演出家
音響監督、演劇プロデューサー
演技講師、司会者、MC、武闘家と
多彩な才能の持ち主。
殺陣、剣術、ブラジリアン柔術
居合道、合気道、剣道、ボクシング
ヨガインストラクターから
危険物取扱者の免許まで
持っているようです。
細田守監督作品では
「時をかける少女」の他に
「サマーウォーズ」に陣内克彦役で
出演しています。
芳山和子：原沙知絵
数多くのドラマや映画、CMにと
幅広く活躍している女優です。
「時をかける少女」で
声優に初挑戦しています。
藤谷果穂：谷村美月
ドラマや映画など数多く
出演していましたが
2021年10月に持病の呼吸器疾患が
引き金となるパニック発作を発症し
出演予定だった舞台を降板し
休養していました。
2022年10月より復帰されています。
細田守監督作品では
「サマーウォーズ」
「おおかみこどもの雨と雪」にも
出演されています。
早川友梨：垣内彩未
ファッションモデル、女優
そして2児の母でもあります。
舞台、映画、ドラマ、雑誌など
幅広く活躍しています。
「時をかける少女」が
声優初挑戦作品です。
時をかける少女 声優が下手な理由
時をかける少女の声優が下手な理由は
プロの声優を使っていないからです。
主要なキャストにプロの声優ではなく
俳優・女優・ファッションモデルなどを
起用しているから下手なんです。
声優は「声だけ」で
演技をしなければイケナイので
特有の声の出し方やトーンがあり
このプロの声優特有の
声の出し方が出来ないと
下手と感じるんだと思います。
普段見ているアニメは
ほとんどがプロの声優を起用しているので
それに慣れてしまっている視聴者からすると
違和感を感じるのは当然のことだと思います。
時をかける少女 声優は下手で良い理由
時をかける少女の声優が下手
と言われていますが
実は下手で良いんです。
この「声優の下手さ」は
意図されたものなんです。
細田守監督は
「現実にいそうな高校生」の
日常を描きたいと思っていたんです。
実際に日常生活で聞こえて来るような
「声」を求めていたんだと思います。
プロの声優の完璧な演技ではなく
声優としての経験の無さから来る
未熟さや不安定さがあることで
よりリアルな日常のシーンを
描こうとしていたんですね。
時をかける少女 声優を使わない理由
時をかける少女の声優が下手
と言われているのに
プロの声優を使わないのは
なぜなのでしょうか？
細田守監督が求めるのは
演技や芝居の力だけでなく
存在感や人間性なども含めた表現力
なんだそうです。
絶対に俳優が良いと
思っているワケではないけれど
声優・俳優・子役も含めて
オーディションをした結果
そうなってしまっただけみたいです。
そう言えば
「バケモノの子」の舞台挨拶では
「大泉洋は顔で選んだ」
って言っていましたね。
その人の雰囲気や人間性が
キャラクターに近いのが重要なんだとか。
細田守監督は
アニメをひとつの「技法」として
使っているそうです。
視聴者側は
「アニメ」を見ているので
存在感や人間性など
伝わりにくい部分があり
声優が下手と言う意見が
出て来るのかも知れません。
プロの声優が持つ
声に感情を乗せて表現する技術は
凄いものなのですが
声の中に集約された表現よりも
もっと沢山の種類の表現を
作品の取り入れて行きたい
と言うことでしょうか。
アニメーションと言う技法を使って
「映画」を作っているので
「声」だけの演技じゃなく
存在感や人間性・雰囲気
大泉洋の顔などが必要なのでしょう。
細田守監督作「竜とそばかすの姫」の
けいくんについて調べてみました。
細田守監督作「バケモノの子」の
一郎彦の闇についてはこちらです。
細田守監督作「おおかみこどもの雨と雪」の
雨、雪、花、そして草平のその後は
それぞれどうなったのか調べてみました。
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